テイルズ オブ アライズ をトロコンした話
2021-11-04
こんばんは。
9月からずっと遊んでいたテイルズオブアライズをやっとトロコンできたので、
ゲームの感想をかねてその話を書きます。
ちなみにPS5版です。
そもそもトロコン難易度自体は全然高くないので、
10月にはもう全ての要素をクリアしていたのですが、
例のトロフィー取得バグのせいで取り逃したトロフィーがあってプラチナトロフィーを獲得できていませんでした。
それが本日アップデートで修正されて、取得できなかったトロフィーをセーブデータを読み込んだ段階で取得できるようになったので、
2周目に時間を割くことなくトロコンできました。
プレイ時間はプレイレコードでは104時間とあるのですが、
![](http://pyosan.com/wp-content/uploads/2021/11/Tales-of-ARISE_20211104180830-1024x576.jpg)
PS5本体のデータだと81時間になっていて、
![](http://pyosan.com/wp-content/uploads/2021/11/20211104191211-1024x576.jpg)
どちらが正しいのかはよくわからないのですが、
いずれにしてもめっちゃ時間をかけています。
普通にやればこれの半分くらいの時間でトロコンできるのではと思います。
ここからはゲーム自体の感想を殴り書きしたいのですが、
僕がそこそこヘビーなテイルズオブシリーズファンであるという事を先に言っておきます。
あとネタバレには一切配慮しないのでご理解ください。
初代テイルズオブファンタジアからオリジナルタイトル(マザーシップタイトル)は大体発売日に買って遊んでいて、
シリーズで括れば恐らくこれまでの総ゲームプレイ時間の60%はテイルズオブシリーズが占めるのではないかという程度には好きです。
なので2016年のテイルズオブベルセリアから約5年間据え置き機でタイトルが発売されなかった事はとてつもない精神的ダメージに繋がっていて、
「ゼスティリア炎上の影響でこのままシリーズが消滅するのではないか」という不安に苛まれていました。
約5年間の空白期間は、ベルセリアのやりこみやすでにサービス終了したテイルズオブリンク、
そしてアナザーエデンのテイルズコラボでなんとかかんとか繋いでいましたが、
テイルズオブシリーズ特有のアクション寄りの戦闘にめちゃくちゃに飢えていました。
アライズが発表された時には
「マジで頼むぞ・・・」
「お前がこけたらマジでシリーズ消滅するかもしれないぞほんと頼むぞ・・・」
と両手を合わせて祈るようにトレーラーに念じていました。
発売半年前くらいにはこれまでのシリーズのセオリーを無視する要素がちょいちょい目に付くようになり、
「これ大丈夫なのか・・・?」
と感じることも多々あり、
期待と不安が入り混じりながら発売日を迎えました。
そして、
今後追加DLCで何か来るかもしれませんが、
とりあえずは全ての要素を遊び終えた感想としては・・・、
100点!!!!!!!!
心の底から100点でした。
僕の不安のほとんどは杞憂に終わったと言って良いと思います。
「良くここまで練りこんでくれた・・・感謝しかねえ・・・」
という感じです。
細かい事を書き連ねると膨大な時間がかかるのである程度省略しますが、
まさかここまで見事に新規のユーザーとシリーズファンの両方を楽しませることに成功しているとは思いませんでした。
まずシリーズで最も重要な要素である、
戦闘がめちゃくちゃ面白い!
テイルズオブシリーズの戦闘は同じように見える戦闘でもタイトルごとに個性がありまして、
良いところと悪いところの取捨選択を繰り返して今の形になっています。
今作の戦闘の楽しさを最も高めている要素がブーストストライクなのですが、
これはヴェスペリアのフェイタルストライクとリバースの秘奥義を掛け合わせたものであると言えます。
ヴェスペリア以降フェイタルストライクを採用したタイトルはなかったので、
「なぜこんなに良いシステムを廃してしまったのだろうか」と疑問に感じていたのですが、
リバースのとどめでしか出せない合体秘奥義という使い勝手の良くなかったシステムと上手く融合する事で、
最適解と呼べるものに昇華されていると思います。
全キャラクターの組み合わせ分種類があって演出が豊富なのも大変えらいです。
強いて言うなら発動する技がランダムに選択されるので、見たい技が見たいときに見れないという欠点がありますが、
同じ技が連続で発動するのは稀なので、
最悪本体の機能で録画して繰り返し見れば良いと思います。
一番お気に入りのブーストストライクはジェネシックオレオーラムです。
「戦闘の難易度が高すぎてDLCを買う事が前提になってる」
というマイナス意見を目にしたのですが、
ハッキリ言います。
それは下手くそなだけです。
世のソーシャルゲームに考え方が毒されています。
テイルズオブシリーズには基本的に難易度を好きな時に変更できる機能が備わっていまして、
下手くそなら戦闘に慣れるまで難易度を下げれば良いですし、
シリーズを遊ぶときはその時選択できる最も高い難易度でプレイするという制約を課している僕でも、
問題なくクリアできました。
(プレイ時間が伸びた原因の一つではあります)
DLCでのキャラクターの強化はあくまでも、
プレイに時間をかけられない人やどうしても戦闘が苦手な人への提案でしかないので、
買う意思がないなら徹底的に無視すれば良いだけの話です。
ただこのゲームは戦闘で敵がお金を落とさないシステムで、
特定の敵が落とす換金アイテムや素材アイテムを売ってお金を稼ぐ必要があるので、
それに気づかないとボス戦でのアイテム不足に陥りやすいとは思います。
パーティメンバー全員で回復用のTPを共有する「CP」システムも正直良くなく、
アイテムが不足しているとあっという間にCPが枯渇しがちです。
逆に言えば露骨に換金アイテムを売ってオレンジグミとライフボトルを揃えて、
主人公の超火力フラムエッジをガンガン叩き込めばだいたいゴリ押しできます。
おすすめは火力が高い剛華爆炎陣と、隙が少なく連携を繋げやすい熱波旋風陣です。
また、キサラ以外ガードができない代わりに回避の性能がとても高いので、
わざと回避行動で敵の攻撃に突っ込んで行ってジャスト回避を出してカウンターレイドで有利な初撃を加えるだけでだいぶ強いです。
僕が最も重要視する秘奥義に関してですが、
事前の情報でイラストのカットインが入らない事がわかっていたので、
「あのカットインがなかったら秘奥義の魅力半減だろうが・・・」
と不満をまき散らしていたのですが、
完全に杞憂でした。
グラフィックのクオリティが高いのでそのままで十分カットインの役割を担っています。
キャラクターのコスチュームやアタッチメントが反映されるので、今後はこれがスタンダードになるかもしれません。
秘奥義のラインナップも良く、
安易に擦られまくった殺劇舞荒拳をロウの第二秘奥義にもって来ないで、
ティトレイとマオの紅蓮天翔を持ってくるあたりがめちゃくちゃ好感もてました。
多分あれは紅の鴉を全身で表現してるんだと思います。
リンウェルの第二秘奥義をこれまた擦られまくったインディグネイションではなく、
新技のアクエリアスダムネイションにしたのも良いです。
キサラのファイナルプレイヤーが戦吼爆ッ破から始まるのは完全にテイルズオブデスティニー2リスペクトですし、テュオハリムのアバタルスペルディアのセリフもテイルズオブデスティニー2リスペクトと、
最も多感な時期にテイルズオブデスティニー2に時間を吸い取られた人間としてはとても嬉しい演出でした。
デスティニー2をやりこんだわかってる人間が開発にいて、その者の提案であると推測できます。
シオンの第二秘奥義もてっきりセイクリッドブレイムとかフォーチューン・アークみたいなキャラを中央に配置する範囲系の技かと思ったら、
めちゃくちゃ漢らしい技で多分個人的にはフェロックスソルが一番お気に入りの秘奥義です。
また、敵の発動する秘奥義がアトラクション型になった事で回避行動が行えるのがとても良く、
今までのとにかく敵が秘奥義を発動したらそれを黙って受け続けるしかない処刑システムを一新したのは素晴らしいと思います。
特にあのガナベルトのインディグネイションの使い方はもう最高としか言いようがなく、
なんかボソボソ言ってるなと思ってたら
「天光満つる処に我は在り・・・」
と聞こえてきたときの
「インディグネイションだあああああ!!伏せろおおおおお!!!」
感は一生に一度の体験だったかもしれません。
(ゼスティリアでも似たようなのがありますが)
ただ秘奥義に関しての不満点を挙げるならば、
まず演出後の棒立ちがテンポを崩してしまう事、
それとオーバーリミッツの仕様がゲージをためて任意に発動するタイプではなく、
ジャスト回避等に応じてランダムで発動するものになったことで、
狙ったタイミングで秘奥義が使えない上に、発動頻度がキャラクターによって大きく偏るという弊害が起きているので、
もし次作があるなら改善願いたいです。
あと個人的には第三秘奥義まで欲しかったというのが正直なところでして・・・、
好感度で得られる秘奥義の他に、ストーリー進行やボス撃破に応じて習得できる秘奥義が欲しかったです。
せっかく後半で隠しボスが増えたり、空から4属性の大ボスが降ってきてくれるので、
それらが関わるサブイベクリアで、対応したキャラが人間的に成長して第三秘奥義を習得する、
というようなイベントがあったら120点でした。
結果的に有料DLCでアルフェンだけ第三秘奥義が追加されましたが、
もうどんな形でも良いので全キャラ秘奥義を追加して、
最終的にアルフェンに緋凰絶炎衝を習得させてほしいです。
なぜ第一秘奥義が緋炎衝・開という名称なのに緋凰絶炎衝を習得しないのか・・・。
せめて鳳凰天駆から繋がるフラムエッジで緋凰絶炎衝が発動しない事にはファンは納得できないではないですか。
なぜ鳳凰天駆から覇道滅封なんだと、
なぜそこだけ詰めがあまいのかと、
グチグチ言いながらプレイしていました。
というのも秘奥義に関しては前作のベルセリアが完璧に近いものを提供してくれているので、
どうしてもハードルが上がっていたというのがあります。
各キャラ3種ずつの秘奥義に合体秘奥義が計3種
さらには連携秘奥義というとんでもないシステムまであったので、
それに匹敵するものであってほしかったというのが正直あります。
あとシナリオに関してですが、
基本的にほとんど文句なく、とても良くできたものだったと思います。
タイトルであるアライズも内容に良くマッチしていました。
(正直最初は略称がTOAじゃアビスと被るだろうが!と思ってましたが、もう気にならなくなりました)
細かい点を挙げると色々ありますが、最初に与えられた情報から二転三転して真実にたどり着くのは、
久しぶりにテイルズやってるな!
という気持ちにさせられました。
個人的に好きなのが、
アルフェンが記憶と痛覚を取り戻してから炎の剣をこれからどうやって使っていくのかと心配してたら、
我慢する
という解決法だったのが面白かったです。
あとは主にテュオハリム関連のエピソードは好きでした。
ラストがハッピーエンドすぎるのが気になりましたが、
これまでのシリーズが誰かの犠牲の上に平和を取り戻すものが多かったのに対して、
アルフェンがそれをストーリー中盤から批判し始めるので、
シオンやアルフェンが犠牲になる展開はないのかなと途中で感じていました。
デスティニーとかエクシリア2のラストに対するアンチテーゼのような、
そんな感じだったのかもしれません。
あとストーリーではないのですが、
会話シーンでお互いの名前を呼びすぎなのも気になりました。
「アルフェン・・・」
「シオン・・・」
みたいな感じで名前を呼ぶセリフがあんまり多すぎたかなと・・・。
台詞書いてる人の癖なんだと思います。
恒例のゲストキャラはとても良かったと思います。
エドナとアイゼンが記憶が残らないかもしれないけど少しの間でも一緒にいれたのは、
シリーズをやってきた人にとって色々と想う事があったと思います。
![](http://pyosan.com/wp-content/uploads/2021/11/Tales-of-ARISE_20210925053732-1024x576.jpg)
あとこの場所が隠しダンジョンにあるのが、
エクシリア2をアンチテーゼとして意識したものなのかなと感じました。
![](http://pyosan.com/wp-content/uploads/2021/11/Tales-of-ARISE_20210925062553-1024x576.jpg)
というか
今作は露骨にいのまたむつみ、藤島康介両名のキャラデザは一切使用しないという意志が感じられるので、
そもそもゲストに使用できるキャラクターは限られていたのかもしれません。
個人的にはシリーズのキャラクターを有料DLCで修練場にゲスト参戦させて、
勝利したらそのキャラクターに応じた秘奥義を習得する
が良かったのですが、何らかの制約があってなかなか難しいのかもしれません。
ちなみに
これはある種の自慢なのですが、
ゲオが発行するフリーマガジン「ゲオナビ」の懸賞で、
サイン入りポスターが当たりました。
![](http://pyosan.com/wp-content/uploads/2021/11/20469-1024x576.jpg)
ありがたく寝室の壁に飾らせて頂いています。
感謝のしるしに僕ができることはひとつだけです。
きみもゲオナビを読んで懸賞に応募しよう!!!
これで良いですかゲオさん
もう一回書いておきます
きみもゲオナビを読んで懸賞に応募しよう!!!!
というわけで長々と書きましたが、
恐らくこの一作でテイルズオブシリーズはしばらく安泰だと思います。
このグラフィック、クオリティで作るにはもしかしたらまた数年の歳月がかかるかもしれませんが、
少なくともこのクオリティで作品を世に出してくれるという事がわかりました。
それだけでも安心です。
レジェンディアのリメイクやシンフォニアのリメイクの噂もありますが、
このクオリティのリメイクが今後来るかもしれないという期待を胸に待ちたいと思います。
あと、もしアライズで久しぶりにテイルズオブシリーズに触れたという人や、
初めてシリーズに触れたという人で、
他のタイトルに興味が湧いているのであれば、
是非前作のベルセリアを触ってみて貰えると嬉しいです。
ゼスティリア炎上の影響で日の目を見なかったタイトルですが、
個人的には総合満足度はアライズより上です。
次作を待ってる間にPSストアのセールとかが来たらよかったら触ってみてください。
(セールでだいたい2,000円くらいになります)
というわけで終わります。
お疲れさまでした。
蛇足になります。
トロフィー取得バグの影響でプラチナトロフィー獲得時のスクショがタイトル画面になってしまったのですが、
![](http://pyosan.com/wp-content/uploads/2021/11/Tales-of-ARISE_20211104180235-1024x576.jpg)
本来であればレベルカンストのトロフィー取得時に獲得できるハズだったので、
この炎上するエドナでスクショが撮れる予定でした。
![](http://pyosan.com/wp-content/uploads/2021/11/Tales-of-ARISE_20210926035305-1024x576.jpg)
トロフィー取得バグめ・・・許せん。