食べようとした馬刺しが厚生労働省の回収対象だった話

2024-01-19

こんばんは。

先日、食べるものがなかったので冷凍庫に保管していた馬刺しを食べようと解凍して切って皿に盛りつけました。

 

醤油とわさびと味噌汁と米を用意してさあ食おうかと箸をつける直前に、
そういえば最近スーパーで馬刺しを見ないなと思い出しました。

前に馬刺しを加工している業者が専門の資格を持つ社員を解雇して作れなくなったみたいなニュース記事を見た記憶がありまして、
てっきりそれの影響かなと思っていたのですが、
調べてみたらこれが目に留まりました。

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

 

 

 

これじゃん!!!!!!

 

 

これじゃん!!!!!!!!!

 

 

目の前にある今僕が食べようとしていた馬刺しは、
腸管出血性大腸菌O26を含む可能性のある食品であることが判明しました。

 

もう脳内では食べる気満々だったわけですが、

これは流石に・・・食えない・・・

さっきまであんなに楽しかったのに、

ウキウキで馬刺し切ってたのに・・・!!!

 

いや待てよ・・・、

よく調べるとロットNo.が違う。

裏面に記載されているロットNo.が対象商品と違う!

 

でもそもそもロットが違くてOKだったらスーパーから馬刺しが丸ごと消えてるのはおかしい。

僕が知る限り近場のスーパー2店舗で扱っていた馬刺しが、
どちらの店舗からもなくなっている。

という事はロットNo.が違くてもその会社で扱っている馬刺しすべてが回収対象なのではなかろうか。

 

でももう脳は馬刺しを食べる脳になってしまっている・・・。

その脳裏をかすめるわさび柿ピーの恐怖。

満たされない食欲。

考えろ・・・食べられる可能性を考えろ・・・!

誰か食べて良いと言ってくれ!!

頼む!!!

 

厚生労働省のページを凝視)

 

【回収理由の詳細】
当該LOTを含む商品は腸管出血性大腸菌O26(VT2産生)を含む可能性があるため。

【追加対象商品】
安全面を考慮して前述LOTの他ヴェラジャパン製造の生食用馬肉全て及びコーネ脂・馬レバーを回収致します。

 

ダメか。

 

基本的に馬刺しは生で食べても安全なものなのですが、
なぜこのような事が起きるかというと、
一緒の施設で処理している牛の腸内菌などが物理的に付着して、
それが間接的に人体に入ると危険というもので、
馬の肉自体は有害な菌が増えにくい構造になっているらしいです。

牛肉の表面を焼いて生焼けで食べるのもこれと同じで、
表面に物理的に付着した菌を焼くことで内部は生でも食べられる、
というのが一般的なステーキやユッケなのですが、
たまに起きる焼肉店の食中毒事件は表面を焼く工程を適切に行わない事で起こるものなのだそうです。

 

厚生労働省のページにはとりあえず購入店に連絡するように書いてあったので、
切った馬刺しは全てアイラップに入れて再冷凍、
ゴミ箱に捨てたパッケージもよく洗ってアイラップに入れて再冷凍しまして、
翌日購入したスーパーに電話で連絡しました。

まな板や包丁はめっちゃ念入りに洗いました。

電話対応に応じたスーパーの店員いわく、
2023年中は何件か返品返金対応をしていたのですが、
2024年になってまだ馬刺しの件で問い合わせがあるとは思わなかった、
というような事を話していまして、

僕も冷凍庫に入ってるのほとんど忘れてたしな

時間がたってから気づくこともあることを学びました。

 

電話した更に翌日、スーパーに冷凍した一式を持っていきまして、
特に問題なく返金されたので、
「あとはお願いします」
と店員に託して店をあとにしました。

 

そもそも今回の馬刺しを食べたからと言って大惨事になっていたかは、
菌が目に見えない以上わからない事ですが、
運良くたまたま箸をつける前に情報が目に付いて良かったなと、
厚生労働省がX(旧Twitter)で情報拡散していて良かったなと思いました。

厚生労働省がX(旧Twitter)を利用していなかったら、
さらっと食べてわさび柿ピーの二の舞になっていたかもしれない、
わさび柿ピーを超える大ピンチに陥っていたかもしれないと考えるとゾッとします。

ありがとう厚生労働省。

X(旧Twitter)で情報拡散してくれてありがとう。

 

ちなみにこの後、
一度馬刺しを食べる脳みそになってしまった以上なんとかこれを収めなければと、
業務用スーパー等で馬刺しを探し周りましたが、
僕の生活圏内からは一切の馬刺しが姿を消していました。

さようなら馬刺し。

しばしの別れを惜しもうではないか。

さようなら。

また会う日まで。

 

そしてここまで読んでくれた方、
どうかご自宅の冷凍庫をチェックしてみてください。

 

 

というわけで終わります。

お疲れさまでした。