母がすい臓がんになった話⑥【葬儀後】
2019-05-03
こんばんは
ちょいちょいこのブログで、闘病中の母のことを書いていたのですが、
先月26日にとうとう永眠致しました。
昼前に「意識がなくなった」と病院から連絡があり、
その日の17時ちょうどに、
見舞いに来てた甥っ子(小1)が「絵本を読んで聞かせる」と学校から借りてきた絵本を読み聞かせているうちに息を引き取ったそうです。
「そうです」というのは叔母から聞いた話だからで、
僕自身は結局死に目に立ち会えませんでした。
GW前だったのもあり、どうしても納めなければならない仕事が多くあったので、
夜までは持つだろうという甘い考えでいったん病院から自宅に戻ったのですが、
自宅についてすぐに亡くなったという報を受けました。
「霊柩車をみたら親指を隠さないと親の死に目にあえない」
なんていう迷信を割と本気で信じていたので、
物心ついた時から徹底して親指を隠してきたのですが、
なんの効力もありませんでした。
母が亡くなってからは怒涛のようなスケジュールで葬儀の準備が進められ、
「喪主は葬儀が終わるまで悲しむ暇もないんだな」
という事を痛感しました。
金の問題とか、
親戚同士のもめごととか、
ほとんど見たこともないような親戚たちとか、
通夜も葬式も結局は外に向けて行う儀式なので、
もうちょっと遺族をゆっくりさせるようなシステムにならんのかなと、内心不満もありました。
ただ金の問題をとりあえず置いておいて喪主が「GO」を出せば、
大体のことは葬祭会館の人が進めてくれたので大変助かりました。
上に親戚の文句もちょっと書きましたが、
なんやかんや多くの親戚に助けられ、
この1週間ほどでなんど「ありがとうございます」「ありがとうございました」と頭を下げたかわかりません。
遺品整理のついでに母のスマホを見てみると、
どうやら闘病日記のようなブログを書いていたようで、
簡単に「訃報」という形で更新したら多くのお悔みのコメントを頂きました。
喪主は通夜葬儀で例のお礼のあいさつを言う義務があるのですが、
用意された文章の丸読みでも、心からの感謝を込めて読ませていただきました。
少しでも葬儀を滞りなく終わらせるために尽力し、
親戚から「しっかりしてるわぁ」何て事を言われるようになり、
我ながら完璧にこなしてるな
母も恥ずかしくないな
という姿勢で通夜まで終え、最後に帰宅する方々を見送るために出口のほうで待機していると、
ふと後列に僕の友人が来ていることに気づきました。
ちょっとツイッターで近しい知人に報告してはいたのですが、
まさか通夜に来てくれるとは思っておらず、
それまで完璧に演じ切ろうとしていた「しっかりしてる自分」が崩壊し、
ぼろぼろと泣いてしまいました。
人間は「感謝」が許容量を超えると泣くんだな
と一つ勉強になりました。
その後も、
昔映画館で一緒にバイトしてた人たちや、
中学の頃の友人の親や、
母の友人など、
色々な人が来てくれて色々な話をし、
母が亡くなったというのにどこか気持ちは穏やかで、
なんというか
「憑き物がとれた」ような不思議な高揚感がありました。
翌日の葬儀も、
納棺の時に流れた母の好きだった忌野清志郎の「エンジェル」で号泣してしまいましたが、
霊柩車のドライバーがやたら良い人で気づいたら涙は止まっていました。
火葬→葬儀→納骨と終え、
色々細かい問題はあったのですが(従妹の車がパンクしたり色々)無事家に戻って片づけをし、
従妹とラーメンを食べに行った後に帰宅すると、
誰もいない
家が広すぎる
静かすぎる
「ああ・・・これか」
と思ってしくしくと独り泣きました。
母が亡くなってからその地点で5日たっていましたが、
やっと実感が沸いたというか、
もういないという喪失感が押し寄せてきて泣いてしまいました。
独り家に帰るまでは、
母が残した仕事とか、
銀行やクレカ等の手続きや、
車の名義変更とか、
今後やらなければいけないことを頭の中で整理するので精一杯だったのが、
いざ誰もいない空間に立ってみたら、
喪失感に耐えられませんでした。
そんな僕を尻目に飼ってるチワワが「へっへっへっ」と家の中を駆け回り、
仏壇の座布団に乗ったまま滑って花瓶に突撃していき、
「あーーーーーーーー!!」
で独りの時間は終了しました。
現在初七日を終え、
ひとまず一区切りついたのですが、
正直まだまだ喪失感を完全に拭えず多くの不安があります。
それでもなんとかやっていこうと、
無気力になりながらも少しずつ日常をとりもどそうと頑張っています。
というわけでGWが終わる前に、
26日に行けなかった「エンドゲーム」を見に行って帰りに万代書店巡りでもしてこようと思います。
ちなみに、
この母の葬儀を進める過程で3つほど不可解なことが起きたので、それを書きたいと思います。
①亡くなった年齢、日付、最終的な病気が20年前に亡くなったおばあさん(母の母)と一致
二人とも満55歳で4月26日に肝臓のガンで亡くなっています。
そのことをお世話になってる住職さんに話したらめちゃくちゃ苦い顔をしてたのですぐに話を変えました。
②葬祭会館から誰かついてきちゃったかもしれない
母の通夜は会館の都合や友引回避などで3日後に行ったのですが、
会館に宿泊した翌日の夜に、
仕事部屋のドアに向かってうちのチワワが「うーうー」唸っていまして、
僕は「やめろ」「うーうーやめろ」と言ってその場をごまかしましたが、
完全に家に誰かが入ってきたときの反応でした。
会館に泊まった日に違う人の通夜を行っていたので、
その人ではないかなと勝手に思っています。
③従妹の身になにか起きたらしい
納骨後に住職に色々と質問するためにお寺で話をしていたのですが、
帰宅するときに「話があるんです」と従妹が一人残って住職と話を始めました。
プライバシーを尊重してその場を離れましたが、どうやら不可解な何かが起きたらしいです。
そのうちタイミングを計って探りを入れてみたいと思います。
あとは上にも書きましたが、
もう一人の従妹の車がパンクした程度のことしか起きてないので割愛します。
というわけで、
母が亡くなってしまったので、
この母ががんになった話の更新はこれで終わりますが、
本来このブログは「僕が趣味の話を雑に書く」のが本来の目的なので、
出来るだけ早く平常運転に戻したいと思います。
とりあえず近いうちにエンドゲームを観てきます。
お疲れさまでした。